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  • 執筆者の写真日浅 芳一名誉院長

《日浅名誉院長の知ってためになる心臓病のミニ知識》

No.3 あなたのその胸の不快感、狭心症かも



 狭心症は心臓の筋肉(心筋)を栄養している血管(冠動脈)の流れが悪くなり心筋が一時的に痺れ、それを胸苦しく感じる病気です。心筋は他の内臓の筋肉と異なり、手足と同じ型の筋肉でできています。このため、手足の筋肉に例えると理解が容易です。正座を続けると、足の血行が悪くなり足が痺れます。しかし中断すると数分のうちにしびれは跡形もなく消失します。狭心症では同じことが心臓で起こります。


狭心症の症状 

 次のような症状が出れば狭心症が疑われます。医師の診察を受けましょう。

① 胸に不快感「締め付ける」、「押さえつける」、「息がつまる」、「焼けつく」、「えぐる」を感じる。逆に足の痺れが“痛み”ではないように「胸が痛い」と訴えるときは狭心症ではないことが多い。時には「首が閉まる」、「奥歯や歯ぐきが痛む」、「肩が凝る」など胸以外の部位に違和感を覚えることがある。

② 症状が続く時間は、足の痺れと同じように30秒から5分くらい。一瞬だったり30分以上続くことはない。

③ 症状は少なくとも手のひら以上の大きさに感じる。指で押さえるような狭い範囲ではない。

④ 発作の際に医師が処方し、口中で溶かすニトロペンが著効する。


狭心症の診断と治療

 狭心症が疑われれば心電図検査が必要です。ことに階段を昇り降りする、あるいはベントコンベアーの上を歩く運動負荷試験は必要不可欠な検査です。症状や検査で狭心症が疑われた場合は、心臓の血管(冠動脈)を直接観察し、実際に心筋が痺れるほど血管が狭くなっているか、病気の個所は1ヶ所か複数あるのかを調べます。この方法にはCTによる検査とカテーテルを使った検査があり、それぞれ長所と短所がります。この検査により、薬のみで治療可能か、カテーテルを使ったステント治療が妥当か、あるいは外科手術のバイパス手術が必要か等が判断できます。



皆さんへのお願い

 上記の症状に該当する方は直ちに受診して下さい。碩心館病院では十分な問診を行い、丁寧に身体を診、運動負荷心電図検査、心エコ-検査や心臓カテ-テル検査を含む種々の検査で的確な診断と治療方針の決定を行っています。

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